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第13回 木島税務会計事務所

木島 裕子 先生 (東京地方税理士会・神奈川エッサムファミリー会 会員)

 
事務所訪問 第13回目の今回は、東京地方税理士会 川崎南支部の木島 裕子 先生をご紹介いたします。
 
木島先生は毎年、お客様向けの税務研修会を主催し、その講師をしていらっしゃいます。今回はその研修会会場である川崎商工会議所にお伺いし、研修会の様子を取材させていただいた後、詳しいお話を聞かせていただきました。

 

 

<研修会(消費税&相続税)>

 

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【テーマ】  

 

第1部 「消費税法改正による実務上のポイント」

         ~制度の概要と実務上の対応について~

第2部 「平成27年から相続税はどう変わるのか」

      ~もはや富裕層の税とは言えない相続税へ~

 

 今後の税制について、消費税については平成26年4月より税率が8%に上がるほか、相続税については平成27年より基礎控除の大幅な引き下げや最高税率の引き上げがある等、これから1~2年で大きく変わります。そこで、経営者や経理担当者の方々に実務上事前に知っておいていただきたいという思いから、今回のテーマに決定されたそうです。講師の木島先生からは、これらの改正点を中心に、事前に準備しておくべきことや予測される具体的対応方法について解説がありました。

 

 今回で8回目になるという研修会には多くのお客様が参加されており、皆さま熱心にメモを取っていらっしゃいました。研修会終了後や休憩中の少しの間にも、木島先生はお客様の席をまわって声をかけたり、またお客様からの質問には先生だけでなく職員の方も答えていらっしゃいました。

 

 

■研修会の講師として

 

 

―本日はお疲れ様でした。事務所主催の研修会は今回で8回目ということでしたが、開催するようになったきっかけについてお聞かせください。

 

木島:毎年開催するようになって8回目を迎えましたが、1番初めに開催したのは前回消費税の税率が上がった時です。やはり今回と同じように経過措置など色々と変更点があり、皆様に知っておいていただきたい内容だったので、集まっていただいて一気に説明してしまおうと思ったのがきっかけです。その時はまだ毎年開催しようと思っていなかったのですが、いつの間にかお客様の間で定着して毎年開催するに至りました。参加していただくのは長いお付き合いのお客様ばかりで、お客様サービスの一環として続けています。

 
 

―テーマはどのように決めていらっしゃいますか?

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木島:その時旬な話題で、かつ身近なテーマを選ぶようにしています。過去の研修会では第1部の講師に外部の社会保険労務士の方などをお招きして、経営や社会保険をテーマにしていたこともあったのですが、今回は大きな改正がありますので全て私からご説明させていただきました。今日の内容を受けて、お客様ご自身や会社経営の今後の対応を考えるきっかけになればと思っています。

 

 

―木島先生には、エッサムファミリー会の研修会講師もお引き受けいただいております。こちらの講師になっていただいたきっかけは何かございましたか?

 

木島:私は以前から税理士会の研修会で講師をしていたのですが、まずその頃のお話からさせていただきます。もともと今の事務所を父から引き継いだのが、私が20代の頃でした。とにかく突然のことでしたし、当時はまだまだ勉強不足で不安でいっぱいでした。それでも税理士ですから、聞かれたことにはきちんとお答えしなければ、というプレッシャーがすごくありましたね。そこで、とにかく勉強しようと色々な勉強会に参加している中で、ある研究会の代表になって本を出版することになりました。その本の宣伝が日経新聞の1面に出たところ、まず支部の先生から講演の依頼をいただくようになりました。
 
それがご好評を得て、色々な所から声をかけていただくようになり、エッサムファミリー会からもご依頼をいただきました。

 

 

―ありがとうございます。今後ともぜひ、エッサムファミリー会研修会講師としても、宜しくお願いいたします。

 

 

■経営者としてのポリシー

 

 

―先ほどの研修会の休憩時間など、先生が積極的にお客様に話しかけていらっしゃる様子が印象的でした。普段お客様と接する中で、何か気を付けていることはありますか?

 

木島:税理士というのは、あくまでもお客様をサポートする立場です。節税でもなんでも、選択するのはお客様ご自身なので、ベストな選択ができるようサポートしたいと思っています。その為には、内容をきちんと理解していただかなければなりません。今日の研修会も、せっかく来ていただいておりますので内容を理解していただけたかどうかは気になります。専門用語を使って話すほうが簡単ですが、相手に合わせてわかりやすく説明するよう気を付けています。
 
あとは、何でも気軽に相談できる雰囲気づくりも大切ですね。

 

 

―気軽に相談できる雰囲気づくり、とは具体的にどのようなことでしょうか?

 

木島:例えば、ホームページや名刺をオレンジ色で統一したり、写真を多く載せるなどです。敷居が高いという印象を与えないよう気を付けています。
 
ただ長年のお付き合いのお客様が多いので、実際には税務以外のこともご相談していただくことが多いですね。先ほどの研修会でも触れましたが、遺言状も何通かお預かりしています。様々なご相談に対応できるよう、私自身も勉強して引き出しを増やさなければ、と思っています。

 

 

―先生の思いは、どのように職員の方に伝えて事務所内で共有していらっしゃいますか?

 

木島:所員には採用面接のときから、税務の知識やスキルを磨くだけでなく、お客様とのコミュニケーションを大切にしてほしいと伝えています。いろいろなお話を聞いて、お客様ご自身でも気づいていない悩みや隠れたニーズを引き出すことも我々の仕事です。また、お客様はそれぞれに人生経験も豊富で、税務以外のことは我々より先輩であることが多いです。「指導するのではなく、一緒に成長していく」という気持ちを持って、様々なところに視点を向けること、何事にも関心を持つことを大切にしてほしいと思っています。

 

 

―研修会後に、お客様からの質問に職員の方が自ら答えていらっしゃいました。先生の思いはうまく伝わっているのではないでしょうか。

 

木島:そうですね。私を含めて、事務所全体でレベルアップしていきたいです。あとはリスクマネジメントの意味でも、全員のレベルが同じでデータの共有ができているのが理想ですね。私自身が親を亡くした時に苦労しましたので、私がいなくても業務に支障が出ないような仕組みを作らなければという気持ちはあります。少人数の事務所ですので、お互いに協調し合って「木島税務会計事務所」をつくっていきたいですね。

 

 

―では最後に、今後の展望についてお聞かせください。

 

木島:「一緒に成長できるお客様のパートナーでありたい」という基本姿勢は変わりません。時代に合わせた情報をいち早くキャッチして旬な情報をお届けしたり、複合的なサービスを提供していきたいと思っています。

今ちょうど事務所の建て替え中なのですが、同じビルに社会保険労務士事務所が入ることになりました。年金の問題などこれからも関心が高まっていくと思いますので、今まで以上に総合力を強化してお客様のご要望にお応えしていきたいと思います。

 

 

―本日はお忙しい中、貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。木島税務会計事務所のますますのご発展を祈念しております。

 

 

 

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木島税務会計事務所

 

210-0012

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TEL:044-222-2341

FAX:044-211-0798

ホームページ:http://www.kijima-kaikei.com/

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■木島税務会計事務所のOne Point!

「お客様に、密着!!

会社の内情をよく知る税理士が、税務以外の経営相談にも気軽に乗ってくれて、的確なアドバイスをしてくれる。経営者にとって、こんなに心強いことはないだろうと思います。

長年のお付き合いの中で着実に築いてきた信頼関係と事務所に対する安心感が、今の事務所の繁栄につながっていることを実感しました。

 

【取材後記】

お話の中で「税理士は敷居が高い、怖い、と思われてしまうので…」とおっしゃっていた木島先生ですが、怖いなんてとんでもない。

研修会終了直後でお疲れにもかかわらず、終始穏やかに、丁寧にお答えいただきました。

木島先生、木島税務会計事務所の皆さま、お忙しいところご協力いただき誠にありがとうございました。

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