第11回 税理士法人 八重洲綜合事務所
深澤 博 先生 (東京税理士会・関東エッサムファミリー会 会員)
事務所訪問 第11回目の今回は、東京税理士会 日本橋支部の深澤 博 先生を訪ねて、税理士法人 八重洲綜合事務所様にお邪魔しました。
東京駅八重洲口からすぐという好立地にある深澤先生の事務所では、深澤先生を含め総勢17名の方が勤務していらっしゃいます。数年前には事務所の代表として芦塚 泰 先生を迎え、万全の代表2人体制となった事務所運営について、芦塚先生にもご同席いただきお話をお伺いしました。
(写真 左:深澤 博 先生 右:芦塚 泰 先生)
■事務所の歴史と今後
―まず、深澤先生がご開業されたのはいつでしょうか?
深澤:当事務所の始まりは戦前ですが、私が2代目として代表になったのが今から約30年前のことです。当初はこのビルの別のフロアで開業しておりました。初めは、机一つを借りて業務をスタートさせたと聞いています。
―現在は税理士法人として事務所の規模を拡大されておりますが、法人化された経緯についてお聞かせください。
深澤:お客様へのサービスを充実させるにあたり、自分一人でできることには限界があると感じていました。個人だけではなく、複数の知識で事務所運営をすることで、もっと業務の幅も広がると思い芦塚先生にも来ていただきました。今は何かある分野に特化するような、強みを作るべきだという考え方が主流なのかもしれませんが、やはりそれだけではなく、お客様ごとにきめ細やかに対応できるような総合力も必要ではないでしょうか。
―今後の事務所運営についてはどのようにお考えでしょうか?
深澤:せっかくこれまで続けてきたことですし、私の代で終わらせるのではなく、未来のことを考えて事務所を法人化しました。今では総勢17名の事務所になりましたが、お客様に対しては信頼を何よりも大切にしてやってきましたので、今後もそれは変わらないと思います。
■職員教育
―職員教育で何か工夫されていることはありますか?
芦塚:社内研修は頻繁に開催しているほうだと思います。まず月に1回所内全体の打ち合わせと研修、月に2回のワンポイント勉強会などを実施しています。朝の時間をうまく活用するなど、それぞれ忙しい業務の合間ですが勉強の時間は欠かさず設けています。
―どのような内容・形式の勉強会ですか?
深澤:内容は、毎回担当者が自由に決めています。その時々のタイムリーなテーマで担当者が発表したり、質問に答えるという形式をとっていますので、主体性を持って取り組むことができ、全体的なレベルアップにつながっていると思います。時には私や芦塚先生が担当することもあります。税制改正があるたびに勉強会をしますし、エッサムファミリー会の研修に参加した時のテキストも、社内で共有して活用しています。
■新たな取り組み
―現在の業務で、特に力を入れている分野・今後伸ばしていきたい分野などはありますか?
深澤:今は法人のお客様が多いですが、最近は法人・個人の他に資産税にも力を入れています。今後、避けられない分野ですから。また先日、「経営革新等支援機関」の認定を受けました。
―「経営革新等支援機関」として心がけていることや取組みたいことがあればお聞かせください。
深澤:企業の経営者の方と接する時はいつも、「本当に熱い思いを持って経営にあたっているか、またその思いと行動が伴っているか」ということが気になります。経営計画書はただ数字を並べるだけではなく、経営者の魂がこもったものでなければ意味がない。我々税理士が少しでも経営のお役に立つために、経営者の気持ちを代弁できるような経営計画書を作成することが大切なのではないでしょうか。
芦塚:エッサムでも経営革新等支援機関に関するセミナーを数多く主催されていますが、ただ経営計画書の作成テクニックを指導するような内容のものではなく、実例に基づく実践的なセミナーの開催を今後も期待しています。
―本日はお忙しい中、貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。税理士法人 八重洲綜合事務所のますますのご発展を祈念しております。
税理士法人 八重洲綜合事務所
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■税理士法人 八重洲綜合事務所のOne Point!■
「未来のために」
お話全体を通して、深澤先生の税理士としての誇り、強い信念を感じました。「事務所の長い歴史の中で培ってきた信頼を次の世代に繋げたい」という思いが事務所の繁栄に繋がっているのではないでしょうか。
【取材後記】
終始スムーズに取材を進めさせていただき、最後に深澤先生のご趣味についてお伺いしたところ「ずっと仕事一筋でしたが最近は愛犬との散歩が日課です。」とお答えいただきました。ご近所の方とのやり取りや何気ないエピソードも丁寧にお話ししてくださり、先生のお人柄を感じることができました。
深澤先生、芦塚先生、大変お忙しい中ご協力いただき誠にありがとうございました。