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第31回 太鼓芸能集団 鼓童(新潟県佐渡市)

ワン・アース(ひとつの地球)を目指して 太鼓とともに世界を股にかける太鼓芸能集団

 太鼓芸能集団「鼓童」は、1971年より佐渡を拠点に国際的な活動を行っている太鼓芸能集団です。
 公演活動や企画制作を担っている株式会社北前船の代表取締役社長・青木孝夫氏にその活動や今後の展望について伺いました。


―まずは活動内容についてお聞かせください

社長:鼓童は太鼓を中心とした伝統的な音楽芸能に無限の可能性を見いだし、現代への再創造を試みる芸能集団です。
 1981年ベルリン芸術祭でデビューして以来50の国と地域で6500回を超える公演を行ってきました。中でも、多様な文化や生き方が響き合う「ひとつの地球」をテーマとした「ワンアースツアー」は世界各地で4000回を数えています。
 他にも日本各地の小中高生との交流を目的とした「交流学校公演」、クラシック、ジャズロックなど異なるジャンルのアーティストとの共演、芸術祭、音楽祭など多数参加しています。さらに坂東玉三郎氏との共演、芸術監督としてご協力いただいたこともあります。また、1988年より佐渡の市町村と共に国際芸術祭「アース・セレブレーション(地球の祝祭)」を毎年開催し国際交流や地域振興にも寄与しております。



―活動にあたっての理念をお聞かせください。

社長:私たちは、太鼓とともに世界をめぐり、多様な文化と生き方が響き合う「ひとつの地球」を目指しています。
 活動拠点である佐渡は、自然と伝統的な暮らしや芸能が今も息づく島です。この地を拠点に人と自然が共存する創造的な生き方を学び実践することを目的にしています。そこで大事にするのが「くらす・まなぶ・つくる」です。佐渡で暮らし、多様で特色のある文化を肌で学び、それを表現活動に活かしています。こうした活動を通じて自らの感性を育み、人と自然の豊かさに根差した新たな地球文化を創造することを理念としてもっています。

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―技術向上に向けてどのような練習をされておるのですか。

社長:鼓童の本質は太鼓に「その一音にかける」ということです。
 渾身の一打により自分のすべてを表現する。鼓童は太鼓の音にどこよりもこだわっています。その一打を打つために、たゆまぬ日々の鍛錬を行っています。それととともに、太鼓以外のたくさんの芸術に触れるといった外部からの新しい刺激が必要です。
 また会社としては充実した練習環境を提供できるように常に心がけています。公演でお客様に感動していただくには、お客様の心を打つ必要があります。そのためには、自分たちの心身の豊かさがどうしても必要なのです。


―今年はオリンピックも開催され世界中から日本が注目されます。様々なオリンピック関連行事に出演されていますが、東京オリンピックへ期待することを教えて下さい。

社長:「東京オリンピック2020」はスポーツの祭典でもあり、平和の祭典でもあります。あらゆる世界の人がスポーツを通して、集い互いに理解していく。そのことは私たち鼓童の理念でもある「ひとつの地球」にもつながっています。
 太鼓は世界どの国にでも元々ある普遍的な楽器です。「打てば響く」という人間の共通した感性を表すことのできる楽器といえます。また、どんな人でもたたけば音が出るという言語不要な楽器です。その平等性と普遍性を太鼓を通して表現することにより、私たちもオリンピックイヤーを盛り上げていきたいと思います。



―5月からの公演「NOVA」について教えて下さい。今世紀における最も重要な舞台演出家の一人ともいわれるロベール・ルパージュ演出の特別公演だそうですね。

社長:「音を見ろ」というのが今回の「NOVA」の大きなメッセージです。最新の技術で太鼓の「音」を映像化する。今までと全く違う新・視聴体験芸術が「NOVA」です。そこには、太鼓という伝統とテクノロジーが化学反応し、今までの固定観念を覆していきます。「NOVA」は鼓童のチャレンジングな舞台となります。
 5月23日、豊島区立芸術文化劇場から熊本市、新潟市、山形、神奈川、大阪での公演が行われます。是非、皆様ご覧ください。

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―6月には、3度目となる初音ミクとのスペシャルライブも行われますね。

社長:「初音ミク」は本格的なバーチャルアイドル、ボーカロイドとして若者を中心に圧倒的な人気を誇っています。バーチャル空間の「初音ミク」とリアルな太鼓を演奏する「鼓童」との共演は我々が求める新たな挑戦の一つです。2017年、2018年に開催した「初音ミク×鼓童スペシャルライブ」で衝撃的なコラボレーションを行いました。これを受けて再演を望む声が多く寄せられ、3度目の公演が実現します。
 元々、私たちの「鼓童」という名前は人間の心臓の「鼓動」の「鼓」と「童」を融合したものです。「童」が何物にもとらわれることなく無心でいるように太鼓をたたきたいという願いが込められている名前です。あらゆる人を太鼓の鼓動でつなげていく。それが鼓童の理念でもあります。このような新しい取り組み、新しい表現との出会いこそ鼓童を進化させていくものと思ってます。



―差支えない範囲で結構ですので、今後の展望についてお聞かせください。

社長:今年はまずNOVAの公演のみならず、ヨーロッパ公演であるワンアースツアー「Legacy」、6月26日からの浅草特別公演の「巴ーTomoe」、6月20日、22日の「結 初音ミク×KODOスペシャルライブ」、地域の小中高校を回る交流公演などを成功させるとともに、太鼓の力をもっと社会的に活用していく取り組みにも積極的に行っていきたいと思います。具体的には「EXADON」(エクサドン)という太鼓を使った認知症予防の太鼓エクササイズの普及活動、太鼓で企業の活力を向上させ、チーム力を高める研修なども行っていきます。太鼓の持つ本源的な力をもっと、世界に広げていきたいと思います。



―最後に、顧問税理士の五十嵐先生よりご指導なさっている中で心がけていることなどございましたらお聞かせください。

先生:佐渡というローカルな土地に居ながら、世界を股にかけるグローバルな活動をされており、とてもユニークかつ独創的な会社であると思います。何より日本の伝統芸能の太鼓を世界に広げていく「ワンアースツアー」、国際的太鼓の音楽フェスティバル「アース・セレブレーション」、古典芸の坂東玉三郎様との共演、演出、そして今回はオリンピックイヤーにふさわしい、世界的な演出家と創り上げた新・視聴体感芸術(NOVA)。伝統と革新の融合と常にチャレンジしていく姿勢が素晴らしいと思っています。それにふさわしいご指導をさせていただきたいと心がけています。


―本日は貴重なお話をありがとうございました。今後ますますの発展を祈念しております。



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株式会社 北前船 

代表取締役社長  青木 孝夫

設立   19812

本社   新潟県佐渡市小木金田新田148-1 鼓童村

TEL    0259-86-3630

URL   https://www.kodo.or.jp/

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五十嵐経理事務所

税理士  五十嵐 實

(関信越エッサムファミリー会)

所在地  新潟県新潟市中央区東大通2-2-23

TEL    025-245-3706

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