電車からタンクローリー車、大壁面まで。躍進する大型デザイン広告のパイオニア

　株式会社デサン様は、1981年に現社長の祖父がトラックの塗装業として創業しました。　 　　　　　

現在は車両以外にも、屋外広告をはじめ、様々な分野へ事業領域を拡大。お客様の多様なニーズにお応えしています。

　安定と成長を兼ね備えた経営術について、代表取締役社長の藤池一誠様と顧問税理士の江本尚浩先生にお話を伺いました。

■藤池一誠社長 (右)と江本尚浩税理士(左）

根底にあるのはデザイン力

―御社の事業内容についてお聞かせください。

社長： 当社は車両や看板を中心に、デザインの企画から施行までを一貫して手掛ける国内でも数少ない会社だと自負しております。例えば、大型車輛や特殊車輛の塗装は各社が分業で行うのが一般的ですが、当社ではワンストップサービスでご提供できますので、お客様の希望するコスト・品質・納期で、一貫受注することができるのです。

　ちなみに、社名の由来は、フランス語でデザインを意味する"デッサン"が社名の元になっておりますが、設立当初から培ってきたコアテクノロジーである"デザイン力"がまさに当社の原動力になっていると思います。

新たな可能性に果敢にチャレンジ

―バブル期には業績の低迷も経験されたそうですが、どのように克服されたのですか？

社長：景気の悪化は物流の減少をもたらし、トラック塗装の需要も減少の一途をたどりました。電話が鳴らない日が何日も続き、まるで会社の存在価値が否定されているかのような気持ちに襲われましたね。

　そんなとき、ある営業先からトラック塗装ではないけど、事務所の看板製作のご相談をいただきました。このことがきっかけで、当社の技術は車両以外にも使えるのではないか？ということに気付くことができました。

―コアテクノロジーであるデザイン力があったからこそ、柔軟な対応ができたのですね。

社長：そうですね。営業手法においても、それまでのように受注したものを製作するという請負スタイルだけでなく、お客様に代わって広告掲載する場所の管理・提案を行う部署を新設しました。積極的な営業スタイルへとシフトを図った訳ですが、冒頭でも申し上げました通り、このように企画から塗装までを一貫して手掛けられる会社は少ないため、車両の特性を知り尽くしている当社の提案は、お客様にも大変喜んでいただいております。

東京オリンピックを機に更なる飛躍へ

―最近ですと、オリンピック関連の広告需要も高まっているのではないでしょうか？

社長：はい。当社でも東京2020オリンピック・パラリンピックの埼玉開催PRラッピングバスの施工を手掛けるなど、関連需要の高まりを感じますね。また、オリンピックという象徴的なキーワードがあるおかげで、普段では関わることができない企業と接点を持ったり、新たなビジネスを生みだすことができるのではないかと考えています。たとえば、AR（Augmented Reality：拡張現実）技術などの分野は、広告の新たな可能性のひとつとして高い関心を持っております。

■オリンピック埼玉開催PRラッピングバス

成長する喜びを共感

―顧問税理士の江本先生にお聞きします。

ご指導なされるうえで、特に大切にされている点がございましたらお聞かせください。

先生：デザン様は同種企業の中では規模が大きく、加えて業務の特性を考えますと、新規の設備投資や、税制上の各種特例、優遇規定などの細かな情報を漏らさないことが大切だと言えます。

　また、さきほどから藤池社長からお聞きの通り、常に新しいことにチャレンジしておられます。このような意識の高い企業様に対して、税務会計のプロフェッショナルアドバイザーとして的確にサポートするには、我々の側にも常に新たな成長が求められると思います。つまり、お客様がいらっしゃるからこそ、私達も成長を続けられるということですね。

―デサン様では事業承継も円滑に進められたとうかがっております。

先生：典型的な事業承継の成功例といえるのではないでしょうか。多くの会社を見て思うことですが、会社を創り成長させるのは、非常に大変なことです。しかし、その会社を引き継ぎ、成長を続けるのは更に大変なことであり、その承継者にはより多くの資質が求められるのではないかと思うのです。

　先ほど社名の由来についてのお話がございましたが、コアテクノロジーである"デザイン力"を大切にするその理念は、現社長にもしっかりと引き継がれていると思います。加えて"時代を的確に捉え、付加価値を付ける"このことに対する意識の深さは目を見張るものがあります。

　私共の事務所の看板もデサン様に制作をお願いしたのですが、現場を見た上で非常に細やかな要望まで汲み取っていただきました。こうしたことの積み重ねがデサン様の現在の輝かしい実績へと繋がっているのだと思います。これからもデサン様のパートナーとして共に成長し喜びを共感してまいりたいと考えております。

■さいたま市の株式会社デサン本社・大宮営業所

―藤池社長様、江本先生、本日は貴重なお話をありがとうございました。今後益々のご発展を祈念しております。

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株式会社デサン

代表取締役社長　藤池　一誠
創業　　　1981年7月
本社　　　さいたま市北区大成町4-140
TEL：　　 048-651-1881
URL　　　 https://dessin.co.jp
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税理士法人　江本＆パートナーズ
税理士　　江本　尚浩
（関信越エッサムファミリー会　組織部　部長）
所在地　　埼玉県さいたま市大宮区土手町3-124-10
TEL　　　 048-641-1114
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