第23回 株式会社ヨコタ東北(山形県新庄市)
自然を守り、地域、社会と共に歩む企業を目指す!
お弁当の容器などで使用されるプラスチック製の食品容器は、私たちの生活に無くてはならいものとして定着しました。
今回は、プラスチック製の食品容器、なかでもリサイクル容器の製造販売で、環境省のリサイクルモデル事業(エコ・コミュニティ事業)にも認定され、山形で活躍を続けている株式会社ヨコタ東北の横田健二社長に同社の取り組みについてお話をうかがいました。
■大規模震災をきっかけに製品開発
─ まずは事業内容についてお聞かせください。
社長:当社ではプラスチック製の食品容器・リサイクル容器の製造販売を手掛けております。その中でも中核をなす製品として『P&Pリ・リパック』というトレーがございます。表面にフィルムが貼ってあり、使用後はそれを剥がすことができるので、ゴミはフィルムのみで済み、容器は回収されます。これを再びP&Pリ・リパックとして再生することで環境保全に繋げることができます。
▲簡単にリサイクルできるP&Pリ・リパック
─開発のきっかけについてお聞かせください。
社長:阪神大震災では水道が長時間止まり、被災された方は大変なご苦労をなされました。避難所であたたかいものを食べようとしても、容器を洗うことが出来ないのでラップを敷いて間に合わせていたのです。これを目にしたことが発砲トレーにフィルムを密着させるという、リサイクルトレーの発想につながりました。このアイデアを製品化したことで、後の中越地震や東日本大震災の時には、被災された方々に容器を提供し、大変喜んでいただくことができました。
■環境と福祉がつなぐリサイクルの環
―回収したトレーの分別・再生を福祉施設で行うことで、知的障害者の方々の雇用促進にも寄与されておられるそうですね。
社長:スーパーの店頭などを通じて消費者から回収された食品トレーの選別から再生原料の生産を福祉施設にも参加・協力いただき、その再生原料を当社が市場価格で購入しています。環境保全のみならず、閉ざされがちな障害者の就労機会の拡大を図り、誇りを持って社会の一員になってもらうこと、そして収入を確保することにより、生活の自立が図られる取り組みです。この食品トレーリサイクルを「新庄方式」と呼んでおりますが、いまでは全国各地に広がりつつあります。
―将来の環境貢献への意識作りの一環として環境教育にも目を向けられているとか。
社長:2000年に「子どもたちのための環境教育」をテーマに、アメニティセンターを設立しました。 そこでは、使用済み容器がリサイクルされる仕組みなどを実際に見て学ぶことができます。見学を通じて子どもたちは環境を思いやる気持ち、リサイクル活動を実践する行動力を身に付け、リサイクルの大切さを理解していただくとともに、家庭での実践へとつながっていくことを願っております。
─本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。株式会社ヨコタ東北様の益々のご発展を祈念しております。
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株式会社ヨコタ東北
代表者 横田 健二
創業 1979年
所在地 山形県新庄市福田字福田山711- 139
TEL 0233-29-3611
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佐藤隆眞税理士事務所
税理士 佐藤 隆眞
(山形エッサムファミリー会 経理部部長)
所在地 山形県新庄市若葉町24番11号
TEL 0233-22-5050
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