税理士、公認会計士向け総合支援情報サイト

TOPエッサムファミリー会のご案内顧問先企業紹介第19回 株式会社樽石(北海道小樽市)

第19回 株式会社樽石(北海道小樽市)

人・社会・地域から求められる企業を目指して― 燃料の販売を主体とする総合商社

 株式会社樽石(たるせき)様は、昭和22年の創業以来、北海道小樽市を本拠地に、石炭・プロパンガス・石油と時代に対応した燃料の販売を手がけ、経済成長とともに経営の多角化を進め、燃料の販売を主体とする総合商社です。人・社会・地域にとって、なくてはならない企業を志向し収益を上げ続ける同社の取り組みについて、代表取締役社長の上参郷光祐(かみさんごう・こうすけ)氏、顧問税理士の税理士法人小樽クリーン会計代表税理士の小林優先生に同席いただき、お話を伺いました。


 

taruseki_photo.png

 

 

 

 

 





▲左から、小林優先生、上参郷光祐社長
 

 

■小樽を発展させた黒いダイヤモンド

―御社の成り立ちについてお聞かせください。

社長:はい。当社の活動拠点である小樽市は、戦前、北海道各地で採掘された石炭の最大の積み出し港として発展した土地です。石炭は石炭鉱業が明治初期に産業として成立して以来、経済の発展を支える重要な商材として扱われていました。その価値の高さから“黒いダイヤモンド”と称されたほどです。明治後期になって、私の祖父が西田売炭所(現・樽石ビル)の番頭役となったのが縁で、昭和22年に北海道物産株式会社の名前で石炭販売の会社を設立しました。そもそも、小樽では石炭は暖房用の燃料として高い需要がありましたから、会社は順調に大きくなりました。石炭販売のピークは昭和40年の頃です。それ以降は、石油が主な燃料として扱われるようになり、現在の主力品目は灯油や重油へと移っています。

 

■避けられないエネルギー革命の進行

―近年、「エコ」の視点から、新たなエネルギー革命が進んでいますね。

社長:そうですね。当社の事業の1つに、カーライフ事業があります。いわゆるガソリンスタンドの経営です。ご指摘の通り、エコカーの普及など、様々な要因により全国的にガソリンスタンドの数は減っており、当社も顧客のニーズの変化を強く感じております。

 

―それでもなお、御社が石油事業を主力におかれているのはなぜですか。

社長:小樽という土地柄によるところ大きいですね。全国的には石油の代替エネルギーとしてソーラーパネルを取り付けるご家庭が増えたように思います。しかし、小樽は降雪地帯という土地柄、太陽光発電が難しく、この地域では石油燃料の需要が根強いのです。ガソリン、灯油、LPガスなど、日常生活を支える燃料の安定供給は当社が担うべき使命だと考えておりますし、競合店舗が減っていることで、需要集約の好機と、ポジティブな視点を持って現状を捉えるようにしています。

 

■なくてはならない企業を目指して

―お客様との信頼関係の構築にも非常に力を注がれているそうですね。

社長:小樽市全体でみると、残念ながら人口は減少傾向にあります。だからこそ、当社を末永くご愛顧いただけるお客様を、ひとりでも多く増やしていくことで、市場を席巻したいと考えています。
 石炭が主力事業だったころの話になりますが、風の日も雪の日もお客様のご家庭に石炭を一生懸命担いでくる私たちの姿に、お客様は好意を持って接してくださるようになり、お宅に上がって世間話をする間柄になっていきました。その中で様々なお困りごとも伺うようになりました。次第に、給湯器の調子が悪いと聞けば「直しましょうか」といった具合に、燃料提供のみならず、お客様のくらし創り全体をサポートするようになったのです。現在では、住宅全般のリフォーム・リノベーションから新築まで、快適な住環境をプロデュースする「住環境提案事業」や、オフィスビル・駐車場などを扱う「不動産賃貸事業」も手掛けております。これからもお客様に求められるサービスを的確に追求していくことで、お客様にとって「なくてはならない企業」になれるよう努力し続けたいですね。

 

■真心を込めた接客でおもてな

―現在では、お客様とのコミュニケーションを、どのようにとっているのですか。

社長:今、当社でお客様とのふれあいの中心的役割を担っているのは、ガソリンスタンドです。全店舗フルサービスでの運営で、従業員には真心を込めた接客でお客様をおもてなしするよう心掛けております。当社の第一線で働くのは、現場の従業員です。彼らの頑張りなくしては、お客様のニーズは見えてきません。私自身、仕事にどれほど忙しくしていても、必ず社員教育に出向いて接客指導を行うよう心掛けています。


■石油事業を中心に捉えつつ周辺事業にも果敢にチャレンジ

―お客様とのコミュニケーションによって、今後も活躍の幅が広がりそうですね。

社長:今後、エコを意識した製品やサービスのニーズは増加し続けると思います。当社でも電気と同時にお湯を作るシステムや、従来捨てていた排ガス中の熱を回収して、再利用する石油給湯器など、エコなエネルギーの提供も当然行なっております。
 ただし、当社にとって事業の“幹”はあくまでも石油商品です。この石油事業の経営を守るために、時代の変化、お客様のニーズの変化にあわせ、勇気を持って、新しい枝葉を広げている状況です。変化を受け入れることで、当社の木はより成長し、豊かになり、より多くのお客様の生活を支えることができるのだと考えています。


■的確な税務で樽石様をサポート

―小林先生にお尋ねいたします。樽石様とのお付き合いの中で特に心掛けていることはございますか。

先生:私は「小樽の皆様のために」と奮闘される樽石様のお姿に、心を打たれた人間のひとりです。これからも顧問税理士として、樽石様の経営も志も、的確な税務をご提供することで、しっかりとお支えしたいと考えております。

―上参郷社長、小林先生。本日は貴重なお話をありがとうございました。樽石様の一層のご活躍を祈念しております。

========================
株式会社 樽石(たるせき)
代表取締役社長  上参郷 光祐(かみさんごう こうすけ)
所在地  北海道小樽市稲穂2-22-4 樽石ビル4F
TEL    0134-25-2222
========================

------------------------
税理士法人 小樽クリーン会計 稲穂事務所
税理士  小林 優
(北海道エッサムファミリー会 所属)
所在地  北海道小樽市稲穂2-22-8 駅前第1ビル3F
TEL   0134-33-5115
------------------------

~ 顧問先企業大募集 ~

先生方の顧問先様で特色のある経営・社員教育・人材活用や果敢な挑戦をおこなっておられる顧問先企業様を是非ご推薦ください!
連絡先:最寄のエッサムファミリー会事務局(営業所) まで
ページの上部へ