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第2回 株式会社プレシード(熊本県上益城郡)

物作りを通して感動を。技術と情熱で新たな価値創造への挑戦!

熊本県上益城郡で自動機・省力化機器の設計製作会社を営む株式会社プレシード。機械メーカーでありながら食品事業にも挑戦するその姿は、まさにチャレンジ精神の塊。そこで今回は「全ての原点は感動にあり。心を動かす技術でお客様を感動させたい」という松本修一社長の経営に対する熱い思いについて、松田中行(ただゆき)先生ご同席のもと、お話をお伺いしました。


■株式会社プレシードについて

―まずは御社の事業内容についてお聞かせ願います。preceed1.jpg
社長:当社は創立以来、独立した自動機・省力化機器の設計製作を手掛けています。電気・IC・自動車・食品・流通・サービス・医療周辺機器などの様々な分野で、省力化、自動化の多様化するニーズを的確に汲み取り、生産性・品質の向上・安定という形で産業に貢献しています。

―松田先生との出会いについてお聞かせください。
社長:松田先生とは遠縁にあたるんですよ。会社設立以前からお互いのことを人間的に理解し合っていたので、大変安心感がありましたね。


■社名に込めた経営者の想い

―プレシードという社名には、どのような意味があるのですか?
社長:我々の業界は先端技術を扱うといっても、新規参入者も多く、海外メーカーとの競争も激しくなってきております。例えば、半導体は製品サイクルが大変早く、需要の浮き沈みの差が大きい。こういった波に翻弄されていては事業もなかなか安定せず、市場に対して常に受け身のスタンスになってしまいます。社名の「プレシード(Preceed)」は、「先導する。先んずる。」という言葉の「Precede」を語源にしていますが、市場に対して受け身になる事無く、先んじて行動に移したいという私の気持ちを表しています。


■機械メーカーが食品事業展開!?
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―ところで御社は、食品事業もご展開をされているそうですね。
社長:はい。地元熊本県産の大麦を使用したグラノラ「あかねグラノラ(以下、あかね)」です。機械メーカーが、まったく畑違いの分野に手を出すわけですから、常識的に考えればとんでもないことです。これは、本業とは全く異なる事業にもチャレンジしたという姿を後継者たちに見せておきたかったんですね。

―全く新しい分野への進出は、ご苦労も多かったのではないですか。
社長:B to Bばかりの世界で生きてきたので、食品というB to Cの世界に飛び込むのは、すごく新鮮だったのと同時に恐ろしくもありましたが、チャレンジしたいという気持ちの方が大きかったですね。最近は、かなり研究もされているようですが、参入当初は日本初の大麦を原材料としたグラノラとして、インパクトをもって迎えられました。


■小規模風力発電、熊本発 全国へ
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―さらに、いま注目の再生可能エネルギーにあたる風力発電事業にも参入をなされたそうですね。
社長:そうなんです。再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度では、出力10kw時当たり32円(税抜)です。出力20kw未満の風力発電は同55円(税抜)に設定されていますが、小形風力10kw売電は日本で初めての事です。市場が既に成熟しているところに、我々のような小規模の会社が参入し、シェアを奪っていくなんてことは現実的ではありません。であれば自分たちで市場を作ってしまえ、という発想ですね。

―今後どのように事業展開をされる予定ですか?
社長:まずは個人や会社に代理店を通して販売していくモデルを想定しています。残念ながら熊本県内は、風の墓場と言われるぐらい風力的に恵まれている場所が少ない。調査の結果、目星をつけているのは東北です。とりわけ秋田・山形・新潟といった日本海側に面した地域ですね。風力発電にしても、あかねにしても共通しているのは、無理によその市場に参入してパイを奪っていくというスタンスではなく、自ら市場を作っていく、パイを作っていくという事を心掛けるようにしています。これは創業当初から心掛けています。

―なるほど。御社の社是は「我々は技術と情熱をもって社会に新たな価値を創造する」だそうですが、まさに社是を体現なされているのですね。
社長:そう言えると思います。私は「坂のせい、石のせい、靴のせい」という言葉を使うのですが、人は転倒すると「坂だったから…」「石があったから…」「靴が履き慣れてなかったから…」などと言い訳して、自分の不注意のせいにはしないものです。しかし、他人のせいであっても自分のせいに考えて、前向きに行動する事が大切だと思うのです。こういった話を繰り返して話し続けた甲斐もあってか、最近はパート社員も含めて、本当に人が育ってきてくれたと感じています。逆境をいとわない、まさに当社のあるべき姿を理解してくれている仲間であり、こういう人たちを私は守っていかなければならないと考えています。


■松田先生との二人三脚

―御社の成長には松田先生のサポートも欠かす事ができなかったと伺っております。
社長:その通りです。お金のことになると、私は良い物差しを持っていないのでなかなかお金がたまらない。でも、そこは松田先生がしっかりサポートしてくれているので大変助かっています。

―松田先生にお聞きしますが、先生がご指導をなさる上で特に心掛けていることは何でしょうか?
先生:コミュニケーションですね。これはプレシードさんに対してだけではないのですが、顧問先は会社の規模・売上・業務内容など様々です。相手によって態度を変えるようなことはせず、誠心誠意、相手の立場に立って誠実に接するようこころ掛けています。
もちろん、プレシードさんについても、今後も山あり谷あり様々な障害が立ちはだかると思いますが、松本社長と二人三脚で乗り越えていきたいですね。

―松本修一社長、松田中行先生、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。


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株式会社プレシード
代表取締役 松本 修一
設立    1989年(平成元年)1月
資本金   1億9,900万円
従業員数  97名
所在地   熊本県上益城郡嘉島町井寺250-9
TEL    096-235-7727
URL    http://www.preceed.co.jp/
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松田 中行 税理士事務所
税理士 松田 中行(ただゆき)
(エッサムファミリー会 連合会 顧問)
所在地  熊本市中央区新大江2-15-9
TEL   096-372-1711
URL   http://www.kaikei-home.com/t-mathuda/
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