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改善の基本!トヨタ流4Sの進め方

平成24年1月25日(水)

■トヨタ L&F カスタマーズセンター 

 

 関東エッサムファミリー会主催、企業研究シリーズの第4回目の見学先は、「トヨタ L&Fカスタマーズセンター」です。ここは物流に関するコストの削減や品質の向上など、改善のヒントが得られる展示館です。 <トヨタL&FカスタマーズセンターのHPはこちら

 

 パレット単位で入庫し、ケース単位で出荷する「大物品」物流の様々な課題に対する解決策を紹介する「大物品物流システム展示ゾーン」。ケース単位で入庫し、ピース単位で出荷する「小物品」物流の課題に対する解決策を紹介する「小物品物流システム展示ゾーン」。中小規模の物流現場を対象に、簡単な物流機器を用いて知恵と工夫で改善するやり方を紹介する「改善ステップ体験ゾーン」。これら3つの見学ツアーとトヨタ生産方式に関連するセミナーや、フォークリフト講習などを実施しています。

 

今回は、この中から「小物品物流システム展示ゾーン」と「改善ステップ体験ゾーン」の見学と、トヨタ流4Sについてのセミナー受講を実施しました。

 

■セミナー「改善の基本!トヨタ流4Sの進め方」

 4Sは、皆様ご存知の通り「整理、整頓、清掃、清潔」のことです。ここにトヨタ流がつくと、4Sは全ての改善の基礎となり、この改善がムダを排除して動きの付加価値を高め合理化へと繋げていくことになります。

 

 トヨタ生産方式によるムダとは、付加価値を高めないものすべてのことを指します。セミナーで「働く」と「動く」の違いの説明がありましたが、「働く」とはムダが少なく、付加価値を高めるために、効率良く動くことで、「動く」とは付加価値を高めない単なる動作のことを指します。

 

 この「トヨタ生産方式と4Sの考え方」の他にも、「物流を事例にした4Sの実践方法」、そして「4Sを維持する鍵、もうひとつのS“躾”」について勉強しました。

 

 4Sの実践では、整理の実体験テストを参加者全員で行い、整理(要るもののの定義と要らないものの廃棄)すること、つまりムダの排除により、モノを探す時間の短縮効果を実際に体験しました。

 

 

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 「改善の為の基本」

  整理:少なくして管理しやすくする

  整頓:明確にして使いやすくする

  清掃:異常を発見しやすくする

  清潔:しくみをつくり維持する

  躾:決めたことを正しく守る習慣

 

 

 

 

 

 

 

■見学「小物品物流システム展示ゾーン」

 

 最初の見学コースは「小物物流システム展示ゾーン」です。

ここでは、「小物品の入荷」⇒「入庫」⇒「ピッキング(ラック)」⇒「ピッキング(自動倉庫)」⇒「出庫・積み付け」の順に課題と解決策を見学していきます。

 

 ピッキング(ラック)コーナーでは、人の手で発生するミスと、不要な動作を無くす為の改善方法として、ピッキングする箇所や個数などを表示するデジタルピッキングシステムを利用した効率化の実演を見学者参加型で行いました。結果、紙を見ての手作業とデジタルピッキングシステムでの作業とで想像以上に作業時間に差が付くことがわかりました。体験しながら改善の効果を見ることができるのは見学会ならではです。

 

 また、出庫・積み付けのロボット作業は、ロボットの速さと正確さに皆様驚いておられました。ただ、ロボットや大型機器の導入に関しては、やはり費用対効果が重要になりますので、どのくらいの規模から有効なのかなど熱心にご質問されておりました。

 

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■ 見学「改善ステップ体験ゾーン」

 最後の見学コースは「改善ステップ体験ゾーン」です。

ここでは、ステージごとに、「問題の気づき」、「4Sによる改善」、「ラックを使った更なる改善」を見学して回りました。

 

 ステージ0での現場写真による“造り過ぎのムダ”、“在庫のムダ”、“動作のムダ”などの問題点の解説と、ステージ1以降でそのムダを4Sを利用してどう改善(ムダの排除)案と、移動ラックによるスペースの有効活用などを見学しました。セミナーだけでなく実際に4Sの改善の場を見ることで、より改善効果を実感することができたと思います。

 

 こうした改善の他に、地震に対する対策も展示してありました。

 

 今回のセミナーと見学で、事務所や顧問先の改善に繋がるヒントを得られたのではないでしょうか。

 

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■続々企画中!

 見学中や終了後など、皆様たくさん質問されていました。今回の企業研究シリーズが少しでも事務所、顧問先の改善に繋がれば幸いです。

 

 

今後も、企業研究シリーズを続々企画していきます。詳細はこちらのページで随時更新していきますので、是非ご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

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