事業領域は広くても、専業企業を上回るクオリティを！悩める消費者を傍で支える住環境整備のお助けマン

　株式会社フロンティアは、2008年に大手スーパーの家電配送・設置業務の受託会社として設立されました。その後、事業領域を拡大し、現在では、ネットスーパーの受託運営から、お部屋のリフォーム、増改築まで行う、住環境整備のエキスパートとして活躍されています。
　今回は、代表取締役社長・井上二郎氏、そして顧問税理士の小西一範(かずのり)先生に同席いただき、高い顧客満足度を獲得し続けている同社の取り組みについてお話を伺いました。

 

▲フロンティアのロゴが目をひく配送トラック
 

■会社設立１年目で訪れた経営危機

―まずは、御社の事業内容をお聞かせ下さい。

社長：大手家電量販店、通販会社の家電配送・設置を担う「テクニカル事業」、大手スーパーが展開するネットスーパーの配送やシステムの運営管理を請け負う「NS事業」、水回りから大がかりな施工まで、住まいのあらゆるリフォームを行う「リフォーム事業」、これら３つの事業を展開し、皆さまの快適な住環境づくりをお支えしています。

―会社設立当初は、特に大変なご苦労があったそうですね。
社長：はい。会社設立1年目にして、取引があった大手スーパーが家電事業から撤退され、多くの家電配送を請け負っていた当社は、いきなり経営危機に立たされました。
　経営者としての経験が浅かった私は「倒産」の二文字に怯えながらも、できることをやろうと、前職でお世話になった大手家電量販店社長に会っていただき、ふたつ返事で家電配送・設置の仕事を受託することができました。今ではエリアも拡大し、当社の基幹事業となっています。また、先の大手スーパーにも家電配送に変わる仕事をいただけるよう交渉を続けた結果、当時はまだ認知度は高くなかったのですが、ネットスーパーの配送事業を任せてもらえるようになったのです。


■買い物難民を救え！人々の食生活を守る仕事

―ネットスーパーの利用者は年々増加しているそうですね。
社長：はい。生活の多様化や、いわゆる “買い物難民”の増加など、様々な要因がありますが、利用者は年々増加しています。
　また、当社では商品配送時におけるお客様とのコミュニケーションを大事にしておりますが、配送を通して高齢者の孤立化や孤独死を防ぐ「目」としての役割も兼ねる、非常に社会性の高い業務と捉え、誇りを持って業務に取り組んでいます。


■何かに依存しきる恐ろしさを学んで

―需要の高まるネットスーパーに特化することなく、何故家電配送事業も継続されたのでしょうか。
社長：前述の大手スーパーの例にあるように、１つの業務や取引先に依存し過ぎることの恐ろしさを学んだからですね。
　当社では、もともと “業務の内製化”や“質の高い接客”に強いこだわりを持っておりました。ところが、配送業者の中には、配送を下請けに丸投げし、接客の質も二の次に、業務の管理だけを行うことも少なくないようです。ですから、当社では、社員教育から、働きやすい環境づくりまでを徹底し、質の高いサービスを自社で提供し続けられる仕組みを構築し実践しております。こうした取り組みが次第に評価され、今では多くの大手家電量販店様から、厚い信頼と高い評価をいただいているのは大変有難いことですね。


■お客様と顔をつき合わせて接客ができる環境が武器

―家電の配送・設置から出発した御社が、一見すると、全くの畑違いに見える「リフォーム」事業を始められたきっかけは何だったのでしょうか？
社長：家電配送の分野でお世話になっている大手家電量販店が本格的にリフォーム市場へ参入された際、当社にも「やってみないか？」とお声掛けいただいたのがきっかけですね。
　それまでは考えもしなかった分野でしたが、よくよく考えてみると、当社にはリフォームの分野でも大きな強みがあることに気が付きました。例えば、家電配送や設置の業務を通じてお客様のご自宅へあがり、家の状態を直接確認することができます。その場で簡単なリフォームの案内ができるなど、専業の会社よりも濃厚な接客チャンスが多いのです。また、配送した家電のサポートも承っておりますので、サポート対応を通じてお客様との信頼を築き、後日になって、お渡しした名刺を元に、リフォームのご相談をいただくなどの嬉しいケースも少なくありません。
　配送業務を主軸に置きながら、無茶な営業をしなくても自分たちのペースで業務運営ができるのは、大きな強みになっています。



▼丁寧に換気扇の交換をする頼もしいスタッフ




 

■今後の事業展望

―今後の取り組みについてお聞かせください。
社長：ネットスーパーの配送やシステムの運営管理を請け負う「NS事業」の店舗数を増やし、配送エリアを拡大していきたいと考えております。これまで私は “身の丈にあった経営”を大切にしてきました。“無茶”をして会社を大きくしようとして、結果、会社が立ち行かなくなるような事態を招くことだけは、避けたかったからです。“無理”はしても“無茶”だけは絶対にしない。でも“無理”してできるレベルまで会社が成長したなら、臆さず攻める──。それが今なのではないかと考えております。


■経営のオブザーバーとして、共に歩む

―顧問税理士の小西先生にお聞きします。ご指導の中で心掛けていることはございますか。
先生：フロンティア様は井上社長を中心に、綿密な経営計画のもと業務にあたっておられます。ですので、税理士として可能な限り迅速で正確な数字の開示につとめ、経営判断のためのオブザーバー、または相談役のような存在として、これからもお支えできるよう努めていきたいですね。

社長：小西先生は会社設立以来、会社がいつ潰れてもおかしくないような時代も、膝をつきあわせて共に活路を探し、困難を乗り越え、顧問でありながら、“経営のパートナー”として背中を押してくれた人です。これからも、変わらぬ関係で、共に歩み続けて欲しいと思います。

―井上社長、小西先生、本日は貴重なお話をありがとうございました。フロンティア様の一層のご活躍を祈念しております。

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株式会社 フロンティア
代表取締役社長　　井上 二郎
設立　　 　2008年
資本金       5,000万円
所在地　　 千葉県柏市根戸1864-4カパルアビル2階
TEL　　　  04-7137-3391
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小西 一範 税理士事務所
税理士　　小西 一範
所在地　  さいたま市浦和区高砂2-2-21平井ビル4階
TEL　　　 048-829-8570
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